営業から異動してきた金満にとって、松本は開発のすべてを教わってきた先輩の一人。「公私ともに相談に乗ってくれる先輩です」
大賀建設の注文住宅ブランド「アルネットホーム」には、フルオーダーの完全自由設計住宅や動物と共生するのに最適な住宅など、豊富な商品ラインナップがあります。その商品である住宅を開発するのが私たちの仕事です。家づくりのコンセプトから間取り、デザイン、仕様、ネーミング、価格までのすべてを設定し、パッケージ化します。
商品は何もないゼロの状態から開発するので、「お客様にどんな暮らしを提案するのか」、「その暮らし方に合う間取りはどうするか」「性能や設備はどのようなものにするか」「コストパフォーマンスはどうか」というように、家を成り立たせる一つひとつについて考えていきます。
そうして生まれる商品は、お客様にとっては、当社がどんな家づくりをしているかを判断するときに目印になるもの。会社の顔とも言えますね。すごく重要な仕事を任せてもらっていると思います。
新商品の開発ではまず、お客様の暮らし方や現行商品の反響などのマーケティングデータを分析し、市場で差別化できる当社ならではのコンセプトを考えます。
仕様や原価を決める上では、部材メーカーや設備メーカーと打ち合わせていきます。私たちはお客様との直接的な接点はありませんが、幅広いメーカーの方とつながれるのは魅力でもあります。会話のなかから得られる情報や知識も多いです。
私たちの部署は、住宅展示場を新規出店するときの設計と仕様選定にも携わっています。仕事の範囲が広いので、商品開発は松本が、展示場は金満が主体となって進めています。ですが、部署全体で決める部分もあれば、お互いにサポートし合うことも。そのため、金満は知識ある先輩を通じて知識や技術を吸収する、松本はその後輩の姿に成長と頼もしさを感じて、先輩と後輩で良い影響を受け合っています。
これまでに多様な商品をつくってきましたが、いつも心がけているのは、お客様にも社員にも、わかりやすくて誰にでも伝わるようなものをつくること。理解しやすいものにすることで、どこかひとつでもお客様に興味や関心を持っていただきたいと思っています。
新しいものを考えていくのは、苦労や難しさもありますし、時間もかかります。2018年発売の北海道基準を上回る断熱性能を備える『極暖の家LIMITED』は、約半年の期間を費やしました。
それでも、仕事のやりがいは何かと言えば、世の中にないものをつくっているということです。会社の顔になるものを自分たちで決めていく。そこに責任と醍醐味を感じます。
また、スマートスピーカーのような時代のニーズに合うものを家づくりにいかに取り込むかということも大事な視点。最先端の情報に触れられることは刺激になっています。