2人とも年齢は違うが、同じ支店で仲が良い。お互いの仕事への姿勢を認め合い、切磋琢磨している。
施工管理は、お客様のご要望を汲んだ営業と設計職、インテリアコーディネーターから「こういう家をつくってほしい」という要望を受けて、実際に形にしていく立場です。
この仕事は、営業、設計職、インテリアコーディネーターから図面を引き継ぐことから始まります。その後、現地調査から工程作成、職人手配、完成検査の立ち会い、引き渡し後の6カ月点検までと、仕事の幅は広いです。
また、大工を中心に、水道、電気、設備の業者というように、工程のなかで数多くの人々とかかわります。その職人たちを監督し、図面通りに家を仕上げていくことが求められています。
現場では、工事の進み具合を確認するのはもちろんですが、仕上がりにも責任を持つ役目。しっかりと完成した家をお客様にお渡しするためにも、表に見える範囲だけではなく、下地が入っているかなどの細部にまで意識を向けていきます。
施工管理は、他職種に比べて人とのかかわりが多いことが特徴と言えます。お客様とよりも、職人と接する回数がとても多いです。だからこそ、現場を管理していく上では、誰の目線で工事を進めているのかを考えていくことが不可欠です。
お客様目線に立って、この仕上がりでいいのか、図面通りに施工されているのか。そこが重要になります。ですから、万が一、何か不具合があったときは、職人に対してもいろいろと指示していかなければなりません。
その難しさはありますが、本当に多種多様な考え方に触れられる醍醐味もあります。例えば、同じ大工でもその人によって進め方が違うものです。いろいろな人とのやり取りのなかで、さまざまな考え方を吸収し、自分の力にする。自分が成長することでお客様により良い家をお渡しできる。それは、仕事の大きなやりがいになっています。
かかわりという面では、職種間の連携も大切です。1つの工程がずれるだけで次の工事ができなくなりますし、設計意図を理解せずに進めるとやり直しが必要になることもあります。
そうした事態を防ぐため営業とお客様のご要望について話したり、施工が始まる前には図面を見ながら設計と打ち合わせたりします。職種連携が、現場の工程がスムーズに進むポイントにもなっていると感じます。また、お客様とも、工事の進捗報告や、工事中の現場のご案内などで接する機会も多くあります。
家を1軒建てる間には、他職種や職人といっしょになって乗り越えていかなければならないことも多くあります。それを経て、完成した家を見たお客様が「想像していたよりも素敵!」と感動の言葉を発してくださったときや、リビングを楽しそうに走り回るお子様の姿を見たときは、最高にうれしいです。